本会は、英霊の顕彰、戦没者遺族の福祉増進、慰藉救済の道を開くとともに、道義の高揚、品性の涵養に努め、平和日本の建設に貢献することを目的としています。
この目的を達成するため、次のような事業を行っています。
英霊の慰霊顕彰の象徴的行事として、春・秋の慰霊追悼式典、定例的な拝礼式、硫黄島戦没者追悼式、沖縄県米須の丘における南方地域戦没者追悼式、8月15日の全国戦没者追悼式、東京都戦没者追悼式を行い、英霊に感謝と追悼の意を表し、戦没者遺族の心情に応えています。
新年1月15日の拝礼式は、宇田川東京都遺族連合会会長が「追悼のことば」を述べる式として挙行いたしました。
毎回、約100名の遺族の参加を得て、東京都戦没者霊苑の会議室で執り行っております。
毎年、8月15日に、全国戦没者追悼式は日本武道館で天皇皇后両陛下と総理大臣が出席し、多くの遺族の代表が参列しております。
東京都戦没者追悼式は、同日、東京都と協力して、文京区のシビックホールで、都知事をはじめ、多くの来賓や遺族の参列を得て実施しています。
例年5月中旬に、東京都の主催により、民間航空機(以前は自衛隊輸送機)を使用して、小笠原村硫黄島において、10名程度の遺族が参加して、追悼式を実施しています。
さきの大戦において、東京都出身戦没者約16万人のうち、南方諸地域戦没者は10万人余の多くを数えており、例年10月に、東京都と協力して、東京都南方地域戦没者慰霊碑「東京の塔」において、追悼式を行っております。
戦没者遺族が肉親最後の地を訪ね、戦没者に想いを巡らし、慰霊の誠を捧げております。
グァム・サイパン・テニアン島などの中部太平洋方面で戦死した遺族を中心として、各戦跡を巡拝のうえ、中部太平洋戦没者の碑において追悼式を執り行っております。
フィリピンを中心とした南方戦線においては、49万余人が無念にも戦死し、そのうち東京都出身者は2万3千人にも及んでおります。
遺族は、各島の戦跡を巡拝し、いとしい家族や故郷を案じつつ灼熱の戦場や海域に於いて散華された方々に想いを馳せております。
台湾・バシー海峡は、本土・大陸から南方戦線への兵力輸送の要衝であり、輸送船の墓場とも言われ、戦没された将校兵は20万人を超えるものと推定されております。
千鳥ヶ淵戦没者墓苑において、毎年、5月に厚生労働省主催の拝礼式が、10月に奉仕会主催の慰霊式が執り行われ、遺族の代表者が参列しております。
また、厚生労働省の遺骨収集帰還業等の一環として、年間を通じて遺骨の出迎え引き渡し式が行われ、役員・遺族の代表者が参列しております。
毎年、政府概算要求の実現に向けて開催し、終了後に国会議員に要望活動を行っています。
毎年、日本遺族会の要望の実現に向けて、多数の来賓国会議員と全国からの多数の遺族が参加して開催され、大会終了後に国会議員に陳情活動を行っています。
終戦直後の昭和21年4月に平和厚生連盟が創設され、昭和24年5月30日に財団法人東京都遺族厚生会として設立以来、70年の月日が過ぎました。
創立70周年を節目として、組織の再構築等に努め、伝統ある遺族連合会として設立目的の遂行に一層の精進・努力をするとともに、亡き先達に深く敬意を表し、遺族会運営に貢献いただいている会員の皆様に御礼を申し上げるため、令和元年5月21日に、明治記念館において、小池都知事をはじめ多数の来賓と遺族代表約220名の参加のもと、記念式典を行いました。貢献された遺族への表彰に続き、古賀 誠日本遺族会名誉顧問の記念講演がありました。